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レーザー墨出し器の選び方

 

レーザー墨出し器は、水平・垂直の基準線をレーザーで可視化し、壁・床・天井に正確な墨を出すための計測工具です。建築・内装・電設・設備工事での基準出しや位置決めをはじめ、鉄骨・鉄筋の据付、配管・電気配線の通り出し、建具・照明の取付位置合わせなど、現場の品質と生産性を大きく左右します。スイッチひとつで安定したラインが得られるため、熟練者はもちろん、段取り時間を短縮したい現場でも重宝します。

選定の軸は大きく「照射ライン数」「レーザー色と精度」「自動補正(セルフレベリング)」の3点です。ここに、屋外や長距離での視認性を高める「受光器対応可否」、作業領域に合わせた「傾斜モード・ライン固定」、使用環境を踏まえた「電源方式(乾電池/充電池/AC)と連続使用時間」、粉じん・水滴への「保護等級(防じん・防滴)」、据付のしやすさを左右する「三脚ねじ規格」などを加えて総合的に判断すると失敗しにくくなります。

 

〇レーザーの照射ライン数…

 
水平1本から、水平+垂直4方向のフルラインまで多様です。ラインが多いほど応用範囲は広がりますが価格も上がります。壁や床の基準出しだけなら2ライン(水平+垂直1)が最低限。間仕切りや通り、天井照明の芯出しまで行う内装・電設なら3ライン以上、建築やリフォーム全般ならフルラインがあると段取り替えが減り、作業が速くなります。

 

〇レーザーの色と精度…

 
緑(グリーン)は波長特性上、可視性が高く屋内の明所や屋外で有利です。赤は価格を抑えやすく、暗所中心の室内作業に向きます。精度はメーカー表記(例:10mで±1mmなど)を確認し、必要十分な水準を選ぶのがコツ。ラインの太さ(細いほど墨付けがしやすい)もチェックポイントです。

 

〇自動補正機能…

 
本体が傾いた際に一定角度までは自動で水平・垂直を補正する機構です。精度の安定に直結します。地墨や勾配出しに使う場合は、あえて補正を止めて斜めラインを出せる「ライン固定(傾斜)モード」の有無も確認しましょう。屋外や長距離で使うなら受光器対応モデルだと運用幅が広がります。

なお、電源は乾電池・充電池・ACの併用型が便利で、作業時間や現場電源の有無に柔軟に対応できます。保護等級(防じん・防滴)や耐衝撃性、収納ケースの堅牢さ、現場での持ち運びやすさも、日々の生産性を左右する大切な要素です。

 

おススメのレーザー墨出し器5選!(2025年版)

 

 

1.TJMデザイン(タジマ)製 TAJIMA ZERO BLUEリチウムーTYZ

 

参照:TAJIMA
 

ライン本数・色:2本(水平+垂直1)・ブルーグリーン
自動補正:±2°

計測工具に強いタジマの実力派。ジンバル方式で安定したラインが得られ、内装の基準出しや機器の取付位置決めに必要十分。見やすいブルーグリーンで、照明の明るい室内でも視認性が高いのが魅力です。乾電池運用のため、予備電池を現場に備えておくと安心。ライン固定モードや三脚との併用で、作業の再現性が高まります。

 

2. マキタ製 充電式屋内・屋外兼用墨出し器 SK10GD

 
makita/10.8V充電式墨出し器 /SK10GD

 

ライン本数・色:2本(水平+垂直1)・グリーン
自動補正:±1°

乾電池に加え10.8V(CXT)バッテリーにも対応し、電源事情の読みにくい現場でも運用しやすいモデルです。指示精度は10mで±1mm相当と高水準で、細めのラインは墨付けがしやすく仕上がり精度に直結。屋内・屋外兼用の設計で、受光器と組み合わせれば長距離でも安心して使えます。ケースや付属品の取り回しも良く、日常の段取りが簡素化できます。

 

3. シンワ測定製 レーザーロボX line-E

 

参照:シンワ測定株式会社
 

ライン本数・色:3本(水平+垂直クロス)・グリーン
自動補正:±4°

フルライン3本の高機能タイプ。距離7.5mで±1.5mmの指示精度に加え、ライン固定モードで斜めラインを安定投射できるため、階段・勾配天井など特殊条件でも活躍します。揺れや振動の多い現場でも素早い収束でラインが決まり、段取り替えのストレスを軽減。内装やリフォームで「これ1台で大半をカバーしたい」というニーズに応えます。

 

4. VOICE製 フルライングリーンレーザー墨出し器 Model G8

 

参照:VOICE公式ストア
 

ライン本数・色:フルライン(水平+垂直4)・グリーン
自動補正:±3°

コスパよくフルラインを手に入れたい方向けの有力候補。10mで±1mm相当の精度で視認性も高く、アプリ連携によるスマホ操作が非接触で行えるため、高所仮設や手が届きにくい設置環境でも便利です。室内の通り出しから、間仕切り・天井設備の割付まで、段取りを一気に効率化できます。

 

5. テクノ販売製 グリーンレーザーラインドット付 LST-BG3

 

参照:ウエダ金物
 

ライン本数・色:2本(たち・水平・地墨)・グリーン
自動補正:±3°

縦・横の基準出しに特化したシンプル構成で、価格・性能のバランスに優れます。7.5mで±1mm相当の安定精度、ラインドット併用で明るい現場でも狙いを合わせやすいのが利点。充電池・乾電池・ACの複数電源に対応し、連続使用時間や現場環境に合わせて柔軟に運用できます。一般建築・内装・設備の定番用途にちょうどいい一台です。

 

いかがでしたか?
レーザー墨出し器は、必要なライン数と精度、自動補正の挙動、電源と連続使用時間、受光器や傾斜モードといった周辺機能のバランスが要。粉じん・水滴への耐性や収納・持ち運びやすさも、日々の段取りを左右します。今回の5機種はいずれも現場評価が高く、用途に合わせて無理なく選べるラインナップです。まず必要性能を明確化し、そこからランクと機能で最適な一台を絞り込んでみてください。