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ペアコイルの用途と選び方

 

ペアコイルはエアコン設置に不可欠な冷媒配管(冷媒管)で、室内機と室外機の間で冷媒を循環させる役割を担います。冷房時は室内の熱を屋外へ、暖房時は屋外の熱を室内へ搬送するため、配管品質が「冷え・暖まり・省エネ・機器寿命」に直結します。

選定の最重要ポイントは、エアコン能力に合った「呼び径(規格)」です。ペアになった細管(液管)と太管(ガス管)の組み合わせで表記され、代表例は「2分3分(6.35mm / 9.52mm)」「2分4分(6.35mm / 12.70mm)」など。先行配管する場合は、後から導入する室内機の能力・冷媒種類に対して呼び径が適合するかを必ず確認しましょう。

材質は銅製が主流です。加工性・耐久性・気密性の点で有利なため、長期の安定稼働に向きます。長さは20m・30m巻が一般的で、必要長にカットし端部をフレア加工して使用します。曲げやすさ(適切な曲げRを確保できるか)、保温材の品質(難燃性・耐熱性・肉厚・密着性)、屋外配管での耐候性(紫外線・雨水)も重要。直射や雨掛かりがある区間では化粧カバーやラッキングを併用すると配管保護や美観に有効です。

最近は銅相場の影響で価格が変動しやすいため、品質とコストのバランス、在庫性、現場での取り回し(残量表示や巻き癖の少なさ等)まで含めて総合的に絞り込むのがおすすめです。

 

おススメのペアコイルメーカー3選!(2025年版)

 

 

1. 因幡電工(因幡電機産業)

 

参照:因幡電工
 

エアコン配管資材の代名詞的存在。冷媒配管(ペアコイル)やドレンホース、化粧カバーに強く、家庭用の定番規格を幅広くラインナップします。HPC-2320などは耐熱120℃の保温材を採用し、結露・断熱面の安心感が高い点が支持されています。巻き取り時の残量が1mごとにマーキングされているため、現場での残尺管理が簡単。銅管は折れにくく、曲げ加工もしやすい印象で、初期施工から改修まで使い勝手が良好です。

 

2. オーケースカイ(オーケー器材)

 

参照:オーケー器材株式会社
 

ダイキン関連会社として空調資材全般に強く、結露対策や難燃性に配慮した高断熱タイプの評価が高いメーカーです。湿度が高い環境でも結露を抑えやすい仕様で、屋内露出配管の美観保持にも向きます。ラインナップが広く、一般的な2分3分・2分4分に加え、商業空間や設備用の規格まで対応。「巻き癖が少なく真っすぐ引きやすい」「端部処理がしやすい」といった現場目線の使いやすさも選ばれる理由です。

 

3. 関東器材工業

 

参照:関東器材工業株式会社
 

配管・周辺部材の品揃えが豊富で、標準的な20m巻に加えて短尺のフレア加工済みモデルも扱っており、軽微な入替・補修に便利です。保温材の密着性や仕上がりのきれいさに配慮した製品が多く、戸建ての露出配管でも仕上がりが整いやすい点がメリット。必要量だけ確実に使えるため、コスト最適化や廃材削減にもつながります。

 

いかがでしたか?
ペアコイルは「呼び径の適合」「材質」「保温材と耐候性」「施工性(曲げ・切断・フレア加工・残尺管理)」が品質と仕上がりを左右します。ここで挙げたメーカーはいずれも実績があり、家庭用の2分3分や2分4分を中心に採用しやすいラインナップが揃っています。現場条件(屋外露出の長さ、配管ルート、結露リスク)を踏まえて最適な一本を選んでみてください。