コンプレッサーの選び方
コンプレッサーは「気体を圧縮して圧力を高め送り出す装置」のことで、工具の世界ではエア工具に高圧・常圧の空気を送り込む「エアコンプレッサー」として知られています。
釘打ち機やエアインパクトレンチ・スプレーガンなどといったエア工具には必須の存在と言えますが、他にタイヤの空気入れや交換時などにも使用されていますね。
※形状は大型から小型のものまでバリエーションに富んでいますが、ここではよく工具に使用される小型のタンクマウントコンプレッサーを中心にご紹介します。
コンプレッサーを選ぶ際のポイントは比較的多く、これらを総合的に参照して選ぶ必要があります。
ざっとご紹介すると、
〇タンク容量(L)…
作業時間に関わりますが、大型のものは重量がかなり増えます。
〇吐き出し空気量(L/min)…
大きいほど空気を早く貯められるので、すぐに使うことが可能です。
〇馬力(馬力またはkw表記)…
高いほど空気消費量の大きい(パワフルな)エアツールを使うことができます。
〇タンク内最高圧力(Mpa)…
高いほど作業できる時間が長くなります。
〇オイル方式…
オイルを使用しない(オイルフリー)タイプはメンテナンスが楽でクリーンな空気が使えますが、騒音が大きめというデメリットがあります。給油式はその逆ですが耐久性に優れたものが多いです。
↑このような点を確認していく必要があります。
一見すると判断材料が多くて迷いそうなのですが、「用途別」にどの程度のものであればOKか把握し絞るのが効率良いと思います。
たとえばスプレーガンなどを使用する場合は容量30L・1馬力以上のコンプレッサーが推奨されていますし、エアタッカーや釘打ち機を使う場合は8L程度の容量と1馬力以上のものがあれば大丈夫でしょう。
ただ比較的高圧のものが適しているのでMpa(タンク内最高圧力)も2.4以上のものがお勧めで高いほど良いです。
このように大雑把にふるいにかけた後、使用したいエア工具の要求スペックと丁寧に参照し候補を絞り込むことをお勧めします。
おススメのコンプレッサー5選!(2023年版)
1.マキタ製 エアコンプレッサ AC462XL
タンク容量:11L
吐出し空気量: 一般圧106L/分、高圧85L/分
最高圧力: 4.5MPa
コンパクト&低騒音・低振動が特長のエアコンプレッサです。
タンク内圧力や電源電圧、吐出量をデジタル表示で確認でき、またタンク内の圧力を3段階で切り替え可能なため用途に応じた効率的な使用が可能です!
2.ハイコーキ(HiKOKI)製 高圧エアコンプレッサ EC1445H3(CTN)
タンク容量:12L
吐出し空気量: 一般圧 95L/分・高圧 80L/分
最高圧力:高圧時2.5MPa
特に釘打ち機などの仕様に適したエアコンプレッサーとして人気があります。
運転モード(3つ)の切り替えでネジ打ち機やタッカーなどそれぞれの工具に応じた効率の良い空気供給が可能。
トップクラスの静音性も備えておりあんしんして現場でも使用可能です!
3. マックス(MAX)製 エアコンプレッサ AK-L1270E2P
タンク容量:11L
吐出し空気量: 一般圧 128L/分・高圧 90L/分(パワーモード時)
最高圧力:パワーモードで最大4.4MPa
釘打ち機から、よりパワフルさが求められる塗装工具まで幅広く対応したエアコンプレッサです。
使いやすいオイルフリータイプなので少し騒音はありますが扱いやすいと言えます。
一般サイズと細径・小型サイズの2種類のエアチャックが使用でき、ハイパワーモード・AIモード・静音モードの3つを使い分けることで用途別に最適な効率で使用できます!
4. アネスト岩田製 エアーコンプレッサー コルト HX4004
タンク容量:30L
吐出し空気量: 65L/分
最高圧力: 0.67~0.85MPa
タフな1馬力タイプであり、大型ですが塗装からタイヤ交換・空気入れなどのパワフルな作業もこなしていける一台です!
タンク容量も理由の30Lあるので連続運転時間は60分と長めでたっぷり作業が可能となっています。
5. マキタ製エアコンプレッサ AC700
タンク容量:5L
吐出し空気量:一般圧 70L/分
最高圧力: 0.96Mpa
手軽に使える釘打ち機専用のエアコンプレッサとしては、有力候補となります。
サイズ長さ400×幅290×高さ432mmとかなりコンパクトですが馬力は0.75程度あり必要十分なパワーを備えています。
重量も12kgでショルダーベルトも付いているため持ち運び性も高いですね。
ある程度までの作業量・時間であれば特におすすめです。
いかがでしたか?
コンプレッサーは用途が多彩なこともありメーカーもハイコーキ・マックス・マキタ・アネスト岩田など数多く参戦しているため選択肢も多いジャンルとなっています。
参照するスペックの種類も多いのでいろいろ迷いがちなのですが、用途と作業量を先に想定してから選べば効率よく最適解にたどり着けるのではないでしょうか。
今回の記事が少しでも選ぶ際お役に立てれば幸いです!