電動ハンマの選び方
電動ハンマは、コンクリート・アスファルトなどの硬い石材・素材をはつり、穴を開けるための電動工具です。
ブロック塀の解体や地面の掘削などに用いられる場合もあり、流通量の多い電動工具の1つと言えますね。
電動ハンマを選ぶ際には、大きく3つのことを意識すると良いでしょう。
〇用途に適した方式のものか…
電動ハンマには、先端部の構造についてブルポイント式とSDSシャンク式の2種類があります。
ブルポイント式はコンクリートやアスファルトの破砕・地面の掘削に適しており、SDSシャンク式はコンクリートやアスファルトの穴あけや鉄筋の切断など適しています。
またSDSの場合SDSプラスとSDSマックスがありそれぞれ形状も違うため、注意して選びましょう。
〇打撃エネルギーは十分にあるか…
打撃能力の数値はJ(ジュール)で表されますが、目安として建設現場などでは16J以上の大型製品を、その他については15J前後までの小型・中型製品を使用することが多いようです。
打撃力が多いほどパワフルですが振動などで疲労もしやすくなります。
〇電源方式は適しているか…
現場に電源(コンセント)があればコード式・なければコードレス(バッテリー)式を選びます。
電動ハンマの場合大出力なものが多いので、できれば時間を気にせず使えるコード式が良いと思います。
その他に作業者の負担を左右する重量やコスパなどを総合して、最適な電動ハンマを絞り込んでいきましょう。
おススメの電動ハンマ5選!(2023年版)
1.マキタ製 電動ハンマ HM0871C
電源方式:コード式(AC)
打撃能力(ジュール): EPTA基準/ 旧基準値 : 8.1 / 2.0〜11.6
シャンクタイプ: SDSマックス
軽快さ・取り回しのしやすさに定評のある機種です。
AVT低振動機構や防振ハンドルなどを採用しているので、ハツリ時も低振動で扱いやすい電動ハンマです。
またソフトノーロード機構により無負荷時は回転数を抑え低振動ですが、部材に当たった時に回転数アップ。
ビット先端の暴れが少なくしっかり狙った箇所で作業がしやすいです。
2. マキタ製 電動ハンマ HM0830C
電源方式:コード式(AC)
打撃能力(ジュール): 8.3
シャンクタイプ:六角シャンク(17mm)
パワーもハツリ・土堀・地固めには十分なものがありますが、同時にコスパにも優れている人気機種です。
また重量も4.5kgとかなり軽く体力を消費しにくいのもうれしいですね。
ちょっとした作業であれば有力な選択肢と言えそうです。
3. HiKOKI製 電動ハンマ H41SA4
電源方式: コード式(AC)
打撃能力(ジュール):10.0
シャンクタイプ: 六角シャンク(17mm)
軽量ボディ(4.5kg)でありながらハツリ能力は10Jと非常に高いのが特長です。
防振性にもかなりの配慮がされており、樹脂製シリンダケースカバーの装着が可能なうえ特殊な防振ハンドルも付いているので、安定した製品保持が可能となっています。
4. マキタ製 充電式ハンマ HM001GRMX
電源方式:充電式(40Vmax)
打撃能力(ジュール):9.4
シャンクタイプ:SDSマックス
コードレスタイプであれば最有力候補の1つと言えるのがこちらのHM001GRMXです。
打撃エネルギーは従来機比約20%アップし、防振二重構造やアクティブ動吸振器などにより圧倒的な低振動も実現。
またソフトノーロード機構も搭載しているので、ビット先端の暴れが少なくしっかり狙った箇所で作業がしやすいです。
5. HiKOKI製 電動ハンマ H90SG
電源方式: コード式(AC)
打撃能力(ジュール):70.0
シャンクタイプ:専用六角シャンク(28.5mm)
ともかく打撃能力に優れているのがこちらのH90SGです。
クラストップの70Jを誇るので過酷な現場での破砕作業もはかどります。
重量は約33kgあり重めですが、その分耐久力・防振性も高く安定した作業が続けられます。
いかがでしたか?
電動ハンマについて主にマキタとHiKOKIの製品が多くを占めるのですが、シャンクの形・打撃能力別にそれぞれバリエーションが豊富なので用途に応じて絞り込んでいくのがお勧めです。
ここで挙げた順位については、作業の強度・電源環境・コストなど人それぞれと思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
また充電式モデルにおいては「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数あるので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!