▼選択中の条件
カテゴリ:
店舗:
メーカー:
状態:

 

全ネジカッタの選び方

 

全ネジカッタは、ボルトやナットの全ネジ(頭部のないネジ)を切断するための電動工具です。
主に建設現場などで吊りボルトなどの切断に使用されるため、日常ではあまり目にしませんが刃のサイズや向きなど、多彩なバリエーションの製品が流通しています。

全ネジカッタを選ぶ際の判断基準としては、「バッテリーの規格」「対応ねじサイズ」「刃の方向」の3つが大きくあります。

 

バッテリーの規格(V)…

 
全ネジカッターの場合、ほとんどがコードレス(バッテリー)式を採用しています。
使用するバッテリーは多くが18Vや14.4Vといった汎用性の高い物ですが、太めのネジを切断するには18V以上のものが望ましいです。
手持ちのバッテリーがあればその互換性と、カットしたいサイズに合わせて選びましょう。

 

切断できるねじサイズ…

 
大きく3分(3/8インチ)用と4分(1/2インチ)まで兼用のものがあるのですが、ほかの表記や規格としてM10・M12などもあり対応範囲によって重量や価格に違いがあります。
切りたい全ネジのサイズに合わせたものを購入しましょう。

 

刃の方向…

 
持ち手に対して刃がどの向きについているか(直角か並行か)…という点です。
全ネジ切断は姿勢により「上向き切断」「定置切断」などのバリエーションがあり、それぞれに向いたタイプがあるのでそれを選びましょう。

このほかにも判断基準に入るものとしては重さ(長時間の上向き作業の場合疲れるため重要)・LEDライト・正逆転切り替え機能などがあるので、それらの有無もコストとあわせて参考にしたいものです。

 

おススメの全ネジカッタ5選!(2023年版)

 

 

1.HiKOKI製 コードレス全ねじカッタ

 

 

電源方式:コードレス充電式(14.4V)
切断可能サイズ:軟鋼はW3/8, W5/16, M6, M8, M10・ステンレスはW3/8

3分の全ネジを切断するのに適した全ねじカッタの定番です。
特長としては握った際手の平が全ネジ側に向くため、上向き切断の他さまざまな角度で使いやすいという利点が挙げられます。また軽量でもあり取り回しへの評価が高いですね。
バッテリーとして18Vを使用する別機種(CL18DSAL)もあるのですが、そちらは4分規格(M12)の全ねじにも対応しているのでお勧めです。

 

2. パナソニック製 EZ45A4

 

 

電源方式:コードレス充電式(14.4Vor18V)
切断可能サイズ: W3/8全ネジ(軟鋼・ステンレス)・M10全ネジ(軟鋼のみ)

1台で14.4Vと18Vの両方が使える「デュアル」方式を採用しているので汎用性が高いです。
また特長としては斜めカットでバリの発生を抑えてくれるので後処理の手間も軽減されていますね。
比較的軽量なのも強みで、上向き切断の負担はかなり軽減されています。

 

3. マキタ製 充電式全ネジカッタ SC121DRG

 

 

電源方式:コードレス充電式(18V)
切断可能サイズ:軟鋼・ステンレスともW1/2・W3/8・W5/16・M12・M10・M8

ステンレスなどの硬くて太いネジを切断する場合は有力な選択肢と言えるでしょう。
強力なブラシレスモーターを搭載し、バッテリから給電しつつ油圧式でカットしていくので軟鋼・ステンレスとも4分までの全ネジに対応しています。(カットスピードの速さにも定評があります)
またバランススタンドを取り付けることで水平を保持し、全ネジを平行切断することができます。
そのほか刃交換のしやすさなどにも定評があります。

 

4. 亀倉製 ハードカッター DW-408B

 

 

電源方式:コードレス充電式(18V)
切断可能サイズ:軟鋼・ステンレスともW1/2・W3/8・M12・M10・M8

あまり耳にしたことのないメーカーではありますが、HiKOKI製のバッテリー・充電器が使用可能なので汎用性は十分あります。
特色としては4分やM12といった太めの全ネジを容易にカットできる電動油圧直動式のパワーの高さでしょう。
替刃交換も工具要らずのワンタッチロック式なので使い勝手も良いです。

 

5. マキタ製 充電式全ネジカッタ SC101DRF

 

 

電源方式:コードレス充電式(18V)
切断可能サイズ:軟鋼・ステンレスともW1/2・W3/8・M12・M10・M8

コスパの良い14.4V仕様の全ネジカッタです。
3分(W3/8)やM10といったサイズのネジ切断であればステンレスでも対応していますし、特に上向き切断に適した角度設計がされているので、そうした場合にはコスパの良い本機は最有力候補の1つです。
バリを出さずに切断しやすく、またフックに乗せることで定置切断も安定して行えます。

いかがでしたか?
全ネジカッターについては判断基準がそれほど複雑ではないので、特に「全ネジのサイズ+切断の向き」の2つを意識していれば失敗することは少ないと思います。
あとは現場の明るさや環境、そしてコストや手持ちのバッテリーなどを参考にして絞っていきましょう。

ここで挙げた順位については、目的や手持ちのバッテリーなどで人によりかなり変動すると思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
また、ここで挙げたほとんどの機種については「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数あるので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。