丸のこの選び方

 

丸のこ(電動マルノコ)は、円形の刃(チップソー)を回転させ木材・金属・石膏ボードなどを切断するための電動工具です。
切断部分が固定された通常の「丸のこ」と、刃(チップソー)部分自体をスライド操作することができる「スライド丸のこ」の2種類に大きく分かれます。
※今回はスライドではなく、一般的な丸のこ(チップソー部分が固定されている)についてお伝えします。

丸のこについて信頼度が高く流通も多いメーカーはHiKOKI(旧日立工機製)で、それに次いでマキタや京セラ(旧リョービ)・パナソニックなどの製品も多く出回っており選択肢の多いジャンルと言えます。
選ぶ際には「材料に合わせた丸のこのサイズ」「傾斜切断など付属する機能」の2つが判断材料になります。

 

〇丸のこのサイズ(チップソーの大きさ)…

 
一般に145mm、165mm、190mmなどのサイズがあります。
それに合わせてどの程度の厚さまで切断できるか表記されているので、まずはそれが最大の判断基準です。
一般に木材の板程度であれば145mmで大丈夫ですが、厚めのサイズであれば165mm径以上のものがお勧めです。
また金属など硬いものを切断する場合は190mmなど径の大きいものが向いています。
※迷う場合は実用性の高い165mmのものがお勧めです。

 

〇付属する機能の有無…

 
「傾斜切断機能」…材料を斜めに切断する。角度や左右は機種により違います
「集塵機能」…切断時に出た粉じんを吸収してくれる
「LEDライト」…切断箇所を鮮明に見て精度を高めてくれます
などの機能が必要かどうか、付いているかどうかを確認しましょう。

このほかにも機種により「取り回し」に関する細かい機能の差があるので、どのような素材・サイズのものをどの形状に切断していくか…といったことから逆算して判断していくのがお勧めです。
また大きくコンセント式・コードレス(バッテリー)式の2つに分かれるので、使用現場に合わせてこちらも判断したいですね。

 

おススメの丸のこ5選!(2023年版)

 

 

1.HiKOKI製 36V コードレス丸のこ C3606DB

 

 

チップソーサイズ:165mm
給電方式:バッテリー式(36V・18V)

HiKOKIブランドで知られる工機ホールディングスの製品です。
いわゆる「マルチボルトシリーズ」バッテリーが使用でき36V・18VどちらでもOKなのが強みです。
回転数制御・キックバック反動低減機能など安全への配慮がされており、またLED機能・集塵機との無線連動機能といった機能性も充実しています。
木材を効率重視の方で切断したい場合などにも最適です!

 

2. マキタ製 電気マルノコ M565

 

参照:工具通販ビルディ
 

チップソーサイズ:165mm
給電方式:コンセント式

使い勝手の良い165mm径で、コンセント式なので時間を気にせず使用できるのもうれしいですね。
集塵機能やLEDライトは付いていないシンプルモデルですがその分コスパも良く、回転数も5500回/分と十分なパワー・スピードが期待できます。
余計な機能なしでともかく効率よく切断したい人にお勧めです。

 

3. HiKOKI製 190mm丸のこ C7MB4

 

 

チップソーサイズ:190mm
給電方式:コード式

分厚い木材や金属など硬い素材を切断したい…という場合お勧めなのがこちらのC7MB4です。
最大切込み深さは68mm(傾斜時46mm)まで可能で、強力なモーターを搭載しているため5000回/分と十分にパワフル。
LEDツインライトやブロワ機構もあり、別途集塵機への接続も可能です。

 

4. パナソニック製 充電パワーカッター EZ45A2XM-H

 

参照:工具通販ビルディ
 

チップソーサイズ:135mm
給電方式:バッテリー式(14.4V/18V)

それほど厚くない木材をカットすると割り切るなら、取り回しの良さからこちらも有力な選択肢です。
135mmと刃サイズは小さめで傾斜切断もできませんが、バッテリー2種(18V 14.4V)に対応したコードレス式なので取り回しもよく、軽量なため薄い木材などは効率よく作業が可能です。

 

5. HiKOKI製 深切り電子丸のこ C6MEY

 

 

チップソーサイズ:165mm
給電方式:コード式

165mmクラスでハイスペックさからお勧めなのがこちらのC6MEYです。
特長としては切断スピードが速いうえ、サイレントモードなどもあり静音性が高いことにあります。
高輝度LEDツインライトや切込み深さ調整・平行度微調整機構などといった使いやすさをサポートする機能も多彩なので、予算があるならこちらもお勧めです!

いかがでしたか?
丸のこについてはともかく選択し豊富なジャンルなので、素材の固さ・サイズ・現場の電源・明るさなどの環境から逆算して考えることになります。
ですのでここで挙げた順位については、人によってかなり変動すると思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
また充電式丸のこでは「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数あるので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!