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丸のこの選び方(2025年版)

 

丸のこ(電動マルノコ)は円形のチップソーを高速回転させ、木材を中心に石膏ボード・薄板金属・サイディングなどを効率よく切断できる電動工具です。一般的なベース固定型の丸のこに加え、刃を前後にスライドさせて広幅材を一撃で切れるスライド丸のこもありますが、本記事ではベース固定型にフォーカスします。現場では「直線を素早く、正確に、繰り返し切る」用途が多く、作業スピードと仕上がりの再現性が生産性を左右します。

丸のこ選定の軸は、大きく「刃径」「電源方式」「精度・安全装備」「粉じん対策」「運用(バッテリー資産/ガイド互換)」の5点です。用途と現場環境を整理してから、次の観点で候補を絞りましょう。

 

① 刃径と切込み深さ(145/165/190mmをどう選ぶか)

 

刃径は切込み深さに直結します。
・145mm:内装材・造作材中心。軽快で取り回し良好。
・165mm:現場標準。2×材や合板、構造用パネルまで広く対応。迷ったらコレ。
・190mm:厚物・幅広材、金物混在の現場。余裕の深さで段取りが速い。

45°傾斜時の切込み深さも要チェック。斜め切りを多用するなら、ベベル45°時の実力値に余裕のある機種が安心です。

 

② 電源方式(コード式/充電式)と出力クラス

 

・コード式:長時間連続作業に強く、出力安定。工場・屋内改修で有利。
・充電式:機動力が段違い。18V(プロ標準)/36V・40Vmax(重負荷対応)が主流。

既存のバッテリー資産がある場合は、同一プラットフォームで統一すると運用コストが激減します。高出力が必要な鋼板系・厚物合板が多い現場は36V/40Vmaxが効率的です。

 

③ 精度を決める装備(ベース剛性/視認性/調整機構)

 

・ベース素材と剛性:アルミ・マグネシウムなどの高剛性ベースは直進性が安定。
・平行度・傾斜の微調整:微調整ノブがあると面直・直角が合わせやすい。
・視認性:LEDラインや送風(ブロワ)で切断線が見やすいほど、仕上がりが揃う。
・ブレード:木工一般なら中歯数、仕上げ重視は多歯、スピード重視は少歯が目安。

 

④ 安全・快適機能(ブレーキ/キックバック抑制/ソフトスタート)

 

・電気ブレーキ:トリガーオフで素早く停止。
・キックバック抑制や回転数制御:食い込み時の反動低減、材質に応じて自動制御。
・ソフトスタート:立ち上がり時の跳ね上がりを抑え、刃当てが安定。
・ダブルアクションのスイッチやトリガーロック:誤作動防止に有効。

 

⑤ 粉じん・集じん(屋内作業の品質を左右)

 

粉じんは視界と仕上がり、周囲環境に直結。
・集じんポートの形状・ホース接続性
・無線連動(連動コンセント/ワイヤレスリンク)
・チップガードや切粉の排出方向
これらが整うと、仕上げ工程の手戻りを大幅に減らせます。

 

⑥ ガイド互換と運用(定規・ガイドレール/バッテリー)

 

・平行定規・角度ガイド・溝切りガイドとの互換性
・ガイドレール対応(純正/アダプタ含む)
・バッテリーの残量表示・急速充電対応・世代互換
運用面の“噛み合わせ”が良いと、同じ作業でも仕上がりと速度が大きく変わります。

 

以上を総合し、切る材・厚み・回数・設置環境(電源・粉じん・明るさ)を起点に選べば、丸のこは確実に戦力になります。

 

おススメの丸のこ5選!(2025年版)

 

1. HiKOKI 36V コードレス丸のこ C3606DB(165mm)

 

 

刃径:165mm/電源:36V(18V兼用マルチボルト)
現場標準165mmクラスの完成度が高い一本。回転数制御とキックバック抑制で材料を選ばずスムーズに切れ、LED・無線連動・強靭なベースで直進性も高い。18V運用からのアップグレードでも電池資産を活かしやすいのが大きな魅力です。

 

2. マキタ 電気マルノコ M565(165mm・コード式)

 

 

刃径:165mm/電源:AC(コード式)
無駄を省いたシンプル構成で、パワーとコスパのバランスが優秀。5500回転/分の軽快な切れ味、コード式ならではの安定出力で、長時間の連続カットでも失速しにくい。装飾を求めない“現場の道具”として堅実に働きます。

 

3. HiKOKI 190mm丸のこ C7MB4(深切り・高剛性)

 

 

刃径:190mm/電源:AC(コード式)
68mmの最大切込みで厚物・合板の一撃切断に強いモデル。強力モーターとツインLED、ブロワで線が見やすく、別売の集じん接続で屋内作業にも対応。重い分ベース剛性が高く、直進の安定感は抜群です。

 

4. パナソニック 充電パワーカッター EZ45A2XM-H(135mm・軽快)

 

 

刃径:135mm/電源:14.4V/18Vデュアル
軽量・コンパクトで取り回し重視の現場に最適。厚物は不得手でも、屋内改修や二次加工の“サッと切る”に強い。デュアル電圧対応で既存電池が活かせ、仕上げ材のカットや天井際の作業でテンポ良く回せます。

 

5. HiKOKI 深切り電子丸のこ C6MEY(165mm・静音/高機能)

 

 

刃径:165mm/電源:AC(コード式)
「サイレントモード」で静音・省電力に振れる高機能モデル。電子制御で負荷時も回転が落ちにくく、直角・平行の微調整もやりやすい。屋内現場での質とスピードを両立させたい人に向いた“上位の現場機”です。

 

いかがでしたか?
丸のこは“刃径=作業範囲”“電源=段取り力”“精度装備=仕上がり”のバランスが命。165mmを基軸に、厚物が多いなら190mm、軽快さが欲しければ小径を選ぶのが近道です。充電式は現場の自由度を、コード式は出力の安定をもたらします。ベースの剛性と視認性、集じんのしやすさ、ガイド互換まで含めて最適な一台を選べば、直線の速さと美しさがひと段階上がります。