レシプロソーの選び方
レシプロソーは直線状の形をした切断工具で、細長いブレードを往復させて木材・金属・塩ビなど様々な材料を切断していきます。
各種解体作業や樹木などの剪定、DIY作業などにも重宝するため比較的手軽な切断工具として、幅広く流通していますね。
また同じレシプロソーでもノコギリに当たるブレードを交換し使い分けることで、パイプや木材・鉄管など様々な材料に対応していくわけです。
レシプロソーを選んでいく際は、「電源方式」「切断能力・パワー」の2つが大きなポイントとなります。
電源方式(コード式か、コードレスか)…
作業場所でコンセントが取れるかどうかというのが1つの判断基準ですが、レシプロソーの場合屋外での使用も多く、コードレスのものも数多く普及しています。
コードレスの場合バッテリーの電圧などでパワーが変わってくるので何Vのバッテリーを使用するのかは意識しましょう。
切断能力・パワー…
機種によりブレードの大きさと、それを動かすパワーが異なります。
通常は「パイプなら○○mm・木材なら○○mm」などと切断可能なサイズが表示されているので目的に合わせて選びましょう。
最も充実しているのはパイプで130mm程度のものを切断できるタイプで、迷うのであればこのクラスのものを確保しておくことをお勧めします。
一般にバッテリー式であればボルト数の大きいものがパワーも大きく、ストローク数(回/分)や切断可能サイズも大きくなっていきます。
この2つを意識すればかなり機種の絞り込みができると思いますが、他にも長時間作業する場合は「重量」も重要で、軽いものほど負担なく作業が進められます。
他に金属・塩ビ・鋼材・ALC切断用など、希望する素材に合わせたブレードが付属しているか(購入可能か)などといった点を比較し、最終的に絞り込んでいったほうが良いでしょう。
おススメのレシプロソー5選!(2023年版)
1.マキタ製 充電式レシプロソー JR002GRDX
電源方式:充電式(40Vmax)
切断可能サイズ:パイプ幅130mm・木材厚さ255mm
ストローク数(回/分):最大3000
マキタ最強の40Vmaxバッテリを使用するコードレスタイプのレシプロソーで、パワー重視で切断スピードの高さを追究するなら一押しです!
特に鉄工で、従来機比約50%も切断速度がアップしているのはすごいですね!
これに加え圧倒的低振動を実現するAVT機構なども搭載しているので使い勝手に対する評価も高いです。
2. リョービ(現京セラ)製 電気のこぎり ASK-1010
電源方式:コード式(AC)
切断可能サイズ:軟鋼板3.5mm 庭木幅45mm 木材厚さ40mm
ストローク数(回/分):最大4500
リョービブランドのレシプロソーは以前から小型のレシプロソーに定評がありましたが、こちらのASK-1010はその代表格の1つで、特にコスパを求める方にお勧めの一台です。
ストローク幅は小さいですがストローク数の高さで一定の厚さまでの素材であれば十分対応していることから、特に粗大ごみの解体や庭木の剪定など家庭用として活躍しています。
専用工具を使わずブレード交換が可能なことなど、使いやすさへの評価も高いですね。
3. HiKOKI製 コードレスセーバソー CR36DA
電源方式: 充電式(マルチボルト・36V/18V)
切断可能サイズ:各種パイプ幅130mm・木材厚さ120mm 軟鋼板 19mm
ストローク数(回/分):最大3000
セーバソーというのはレシプロソーと同じ意味で、HiKOKIではこのように呼称します。
36V/18Vどちらも使用できる「マルチボルト」仕様で、パワーと切断速度を重視していくなら有力な選択肢です。
※もともとHiKOKIのバッテリーを持っている人にもお勧めです。
ブレードの着脱や位置調整も工具レスで可能なので使いやすい機種でもあります。
4. パナソニック製 充電レシプロソー EZ45A1LJ2G-H
電源方式: 充電式(14.4V/18V)
切断可能サイズ:パイプ幅130mm 木材235mm
ストローク数(回/分):最大2800※14.4Vの場合2250
14.4Vと18Vどちらのバッテリーも使用できるデュアル仕様のレシプロソーです。
ストローク幅が28mmと広く、少し大きめの素材にも対応しているのはうれしいですね。
優れた防塵・耐水設計(IP56対応)が特長なので屋外使用をする場合に特におすすめです。
5. マキタ製 充電式レシプロソー JR184DZ
電源方式: 充電式(18V)
切断可能サイズ:パイプ幅50mm 木材厚さ50mm
ストローク数(回/分):最大3000
小型レシプロソーにおけるスタンダードモデルをお考えであれば有力候補です。
ストローク幅は少し狭いので切断できるサイズには限りはありますが、重量わずか1.7kgで無段変速機能も付いているので取り回し・取り扱いのしやすさはピカイチと言えますね。
本体のコスパも良く、一定サイズまでの作業であればお勧めです!
いかがでしたか?
レシプロソーについてはともかく「どのような素材・サイズを切りたいのか」を最初に考え、次いで現場環境などを考慮していくと効率よく選んで行けそうですね。
ここで挙げた順位については、目的やすでに手持ちのバッテリーなどで人によりかなり変動すると思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
またコードレスの機種については、ほとんどの場合「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数あるので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。