マルチツールの選び方
マルチツールは、刃先を交換することで切断・研削・剥離などのさまざまな作業を、1台の工具で行える文字通りマルチな電動工具です。
家具の組み立てなどのDIYやリフォーム、それに現場などで幅広い作業をする際に非常に便利な工具であるため流通量も多いですね。
マキタやHiKOKI(旧日立工機)・パナソニック・ボッシュほか有名メーカーも多彩な機種を販売しているためマルチツールは選択肢も豊富にあります。
マルチツールを選ぶ際に判断基準になるポイントは、「用途」「パワー」「電源方式」の3つです。
〇用途…
大きく分けて、石膏ボードや木材・金属などの「切断」、Pタイルや接着剤などの「剥離」、細かい部分の「研削」の3用途があります。
それぞれ先端工具を付け替えることによりこなしていけるのですが、目的とする作業に合った先端工具が付属しているか…という点は最初にチェックしましょう。
その意味では付属している先端工具の種類が多い機種は心強いですが、追加購入で補えるかどうかもチェックしたいところです。
〇パワー…
パワーが強い機種ほど、固い素材の切断や研削に適していますし弱めの機種は細かい作業向けとも言えます。
具体的には「振動数(回/分)」の数値が目安になりますが、高い低いだけでなく柔軟な調整ができるか…という点も重要です。
〇電源方式…
コード式(AC)・コードレス(バッテリー)式の2つがあるので、作業場所のコンセントの有無やコードが邪魔にならないか、などを考慮して判断しましょう。
他にも
〇重量はどれほどか
〇安全機能がどこまでついているか
〇ブロワなど便利な機能が付いているかどうか
といったことも判断材料になると思います。
おススメのマルチツール5選!(2023年版)
1.HiKOKI製 コードレスマルチツール CV18DBL
振動数(回/分):通常モード6000-20000、オートモード15000-20000
電源方式:コードレス(18V)
木材や金属などの硬い素材の切断や研削に、特に適した機種と言えます。
独自の「オートモード」を搭載し、無負荷時の騒音・振動を軽減してくれるうえ切込み時に刃先が合わせやすいという強みもあります。
装着可能な先端工具も37種類と多く、面一切断・ポケット切断・剥離・研磨など用途に合わせて様々な作業に対応可能です!
2.マキタ製 充電式マルチツール TM51DRG
振動数(回/分):6000-20000
電源方式:コードレス(18V)
電動工具最大手であるマキタ製のハイパワーモデルです。
振動数も高いうえ振角度も左右合計3.2°と幅広いため、木材や金属などの硬い素材の切断や研削に最適です。
装着可能な先端工具もなんと42種類と最多で、切断・剥離・研磨のいずれにも幅広く対応可能となっています。 交換も工具レスでできるので使いやすい機種と言えるでしょう。
3.SK11製 コード式マルチツール200W SMT-200AC
振動数(回/分):10000-18000
電源方式:電源コード式
DIYなど軽めの作業で時間を気にしなくていいコード式を探すなら、こちらも有力な選択肢です。
7種類のアクセサリーが標準付属しており、その活用で切る・削る・磨く・剥がすといった4つの作業が一台でこなしていけます。
白色LED作業灯も付いていて暗所での作業も快適。必要十分な機能がありコスパも良いので人気があります。
4. HiKOKI製 マルチツール CV350V
振動数(回/分):通常モード6000-20000、自動変速モード15000-20000
電源方式:電源コード式
同じコード式でも本格的な作業に耐えうるものを探すのであれば、こちらの350Vはかなりお勧めです!
5段階切り替えが可能な通常モードに加え独自の「オートモード」を搭載し、無負荷時の騒音・振動を軽減してくれるうえ切込み時に刃先が合わせやすいという強みもあります。
バッテリーを装着せずに済むため本体は軽量で(約1.5kg)、作業もしやすいですね。
5. ボッシュ製 コードレスマルチツール(カットソー) MLT1108
振動数(回/分):10000-20000
電源方式: コードレス(10.8V)
有名海外工具メーカーである、ボッシュ製のマルチツールです。
特長としては高速振り子振動による面一切断・ポケット切断が楽々できることで、カットソーの別名の通り特に精度の高い小規模切断には抜群に向いていると言えます。
DIYや園芸などに活躍する一台と言えます!
いかがでしたか?
マルチツールについてはコード式と充電式の両方でかなり豊富な選択肢があり、ここで挙げた以外にも様々なメーカーが機種を投入しています。
販売価格については6000-7000円程度のものから50000円近いものまでありコスパもかなりバリエーションがあります。用途とコスパに応じて絞り込んでいくのがお勧めです。
ここで挙げた順位については、作業の種類・電源環境など人によって当てはまらないと思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
また充電式のマルチツールにおいては、「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数あるので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!