マルチツールの選び方(2026年版)
マルチツールは、先端工具を交換するだけで「切断」「研削」「剥離」「研磨」を一台でこなせる万能工具です。
巾木の面一切断、コンセントボックスの四隅切り、フローリングの部分交換、タイルの目地剥がし、シーリング材の除去まで、リフォーム・内装・電設・設備保全などの細かな加工で真価を発揮します。狭所作業に強く、他の工具では届かない箇所の加工ができるため、現場常備のユーザーも多いジャンルです。
近年は防振性・制御性がさらに向上し、プロ作業でも“主力”として運用できるモデルが増えています。
選定では次のポイントを整理すると最適解に近づきます。
用途と先端工具の互換性
主な作業は
・木材、石膏ボードの切断
・金属ダクト、電線管(VP・VE管など)の切り回し
・タイル・接着剤・床材の剥離
・錆落とし、研磨
多機能ですが、目的の作業に必要なブレードが同梱されているか、また追加購入しやすい規格(OIS互換など)かは必ず確認したいポイントです。
振動数と振角度(作業スピード)
振動数(回/分)が高いほど切断速度は上がり、振角度が大きいほど1ストロークの移動量が増えて作業効率が向上します。
ただし高振動は反力も増えるため、制御機能の有無が重要です。
・硬い素材をサクサク → 高振動数+広振角度
・仕上げ重視 → 低振動数設定+制御性重視
電源方式(コード式/充電式)
・コード式:パワー安定。長時間の連続剥離・金属加工向き。
・充電式:取り回し最強。既設設備の補修や屋内改修、高所作業で大活躍。
既存バッテリー資産を活かせるメーカーで統一すると、コストと段取りが最適化しやすくなります。
安全・快適装備(手元ブレ抑制の重要性)
・オートモード(無負荷時の振動抑制)
・工具レス刃交換
・防振構造(手首の負担軽減)
・LEDライト、ダスト対策
・過負荷保護
マルチツールは細かな姿勢保持が必要なため、操作性の差が仕上がりに直結します。
作業対象別の選び方目安
・電設・点検業務中心 → 小型軽量、先端工具の種類が豊富
・設備保全・金物加工 → 高振動数モデル
・床材剥離・リフォーム → 連続使用しやすいコード式
・きわもの加工(建具内・コーナー) → 狭所専用ブレード必須
作業ごとの効率化を意識すると、費用対効果も大きく変わります。
おススメのマルチツール5選(2026年版)
1. HiKOKI コードレスマルチツール CV18DBL(18V)
振動数(回/分):6,000~20,000(オート15,000~20,000)
電源方式:コードレス・18V
37種類もの先端工具に対応。高負荷作業でも粘り強いパワーがあり、木材・金属切断や床材剥離など幅広い工事で活躍します。オートモードは刃合わせがしやすく、騒音低減にも貢献。設備職人から内装業者まで、信頼の現場主力モデルです。
2. マキタ 充電式マルチツール TM51DRG(18V)
振動角合計3.2°でスピード切断が可能。42種類対応の先端工具で用途が非常に広いです。工具レス刃交換+LEDライトなど、現場効率を上げる機能が満載。既存バッテリーが18Vの場合は有力候補です。
3. SK11 SMT-200AC(200W/コード式)
振動数(回/分):10,000~18,000
電源方式:AC
コスパ良好で常時電源ゆえスタミナ無限。研削や剥離など時間のかかる工程にも強い万能仕様。LED付きで暗所対応も良く、DIYから軽作業の現場まで幅広く使えます。
4. HiKOKI CV350V(コード式)
オートモード搭載で刃先合わせが快適。約1.5kgの軽量設計で姿勢が変わる作業にも適し、天井配管周りや壁内加工でも扱いやすいモデル。連続使用が多い業者に支持されています。
5. ボッシュ MLT1108(10.8V)
静音性と制御性に優れ、小径加工や面一切断が得意。軽く小回りが利くため、点検用途や細部仕上げにも相性抜群。電設や設備改修のサブ機として非常に便利です。
いかがでしたか?
マルチツールは“小回りが利くほど現場のストレスが減る”工具です。
切れ味・制御性・運用コスト(バッテリー)を総合評価して、
・現場メイン → 18V高性能&刃交換しやすい機種
・改修&高所 → 小型軽量・制御性重視
・連続使用多め → コード式+防振
という軸で選べば失敗しません。用途の幅を一気に広げてくれるので、1台あると現場全体の段取りがよくなります。










