インパクトレンチの選び方
インパクトレンチは、ボルトやナットを締め付けたり緩めたりする電動工具で流通量もとても多いです。
インパクトドライバーと違いとして回転中に「打撃力」を利用してトルクを生み出すという点があり、先端部分にソケットを取り付けて締めこんでいきます。
インパクトレンチも大手工具メーカーが数多く機種を出しており、特にマキタ・HiKOKI(旧日立工機)・ボッシュ・パナソニックなどから人気機種が多く出ているので目移りしてしまいがちです!
選んでいく際には、①電源方式(コンセントか充電式、またはエアー式)、②トルク(締め込み力の高さ)、③締め付け可能なボルトのサイズ の3点が大きなポイントとなります。
電源方式…
現場の環境(コンセントの有無や作業場所の広さなど)で判断します。
現在は充電式のものが高性能化し主流となっていますが、コンセント式やエアコンプレッサを使うタイプのものもあります。
トルクの数値
トルクの数値はインパクトレンチの場合、打撃力を使用することからインパクトドライバーより高めとなっています。
DIYの作業であれば150-180N・m程度で問題ありませんしトルクが高すぎるとボルトを傷めてしまいますが、プロ職人用であれば200N・m以上は欲しいところですのでコストとの兼ね合いで判断しましょう。
締め付け可能なボルトサイズ
一般にボルトサイズは「M10」「M20」のような数値で表され、これはねじ径をmm単位で表示したものです。 普通ボルト・高力ボルトそれぞれについてどのサイズが締め付け可能か機種ごとに決まっているので目的にあったものを選ぶ形になりますね。
※また角ドライブのサイズも適合するボルトサイズに関係しており、種類によって異なります。
この3つで適合するものを、コストや付いている機能なども参考にしながら選んでいくのが効率的だと思います!
おススメのインパクトレンチ5選!(2023年版)
1.マキタ製 充電式インパクトレンチ TW300DRGX
給電方式:充電式(18V)
最大締付トルク:300N・m
対応ボルト:普通M10-M20 高力M10-M16
全長144mmというコンパクトさとトルクを両立しているのが、本機種最大の特色と言えます。
プロでも十分に満足できるパワーと、打撃力調整やLEDライト・各種モードなどきめ細かい機能も付いておりかなり人気の高い機種と言えます。
必要十分な機能がありコンパクトなものを選びたいのであればお勧めです!
2. HiKOKI製 コードレスインパクトレンチ WR36DA-2XP
給電方式:充電式(36V…マルチボルト)
最大締付トルク:1100N・m
対応ボルト:普通M12-M30 高力M10-M24
大型のボルト・ナットを締めたりさび付いたナットを緩めるなど、ともかくパワー優先で選ぶ際有力候補になるのが、こちらのWR36DAです。
締め付けトルクは何と最大1100N・mなのでかなり大型のボルトにも対応しており、また無段変速スイッチの採用と打撃力4段階切替により幅広い作業に対応可能です。
フリクションリング採用によりソケットの交換作業がスムーズというのもポイントですね。
3. パナソニック製 充電インパクトレンチ EZ75A3X-H
給電方式:充電式(14.4V/18V)
最大締付トルク:200-205N・m(バッテリーの電圧による)
対応ボルト:普通M10-M16
DIYなどでちょっとしたボルト・ナットを締める等するならこちらのパナソニック製EZ75A3Xがお勧めです。
トルクが強すぎずボルト・ナットを傷める心配もなく、また14.4V/18Vの両方のバッテリーを自動識別して使えるので汎用性の高さも利点ですね。
ソケットの仮保持機能があり交換も楽々です!
4. マキタ製 充電式インパクトレンチ TW1001DRGX
給電方式:充電式(18V)
最大締付トルク:800N・m
対応ボルト:普通M12-M30 高力M10-M22
使用バッテリは18Vでありながらも圧倒的なパワー・スタミナが期待できるのがこちらのマキタ製 TW1001DRGXです。
最大締め付けトルクも800(N・m)と高く、それゆえに大型のボルトにも対応しています。
このモデルは高容量6.0Ahのバッテリが付属しているので長時間の作業もこなしていけます!
5. マキタ製 充電式インパクトレンチ TW001GRDX
給電方式:充電式(40Vmax)
最大締付トルク:1350N・m
対応ボルト:普通M12-M36 高力M10-M27
マキタ製で最強の40Vmaxバッテリを生かした、ともかくハイパワーな機種です。
対応ボルトの範囲の広さも最大級で、締め付けだけでなく緩めトルクも最大2050N・mあるので固着したボルトの緩め作業にも最適ですね!
防塵・防水機能に優れた高耐久機種でもあり、過酷な現場で使用する場合は有力候補です!
いかがでしたか?
順位については作業の程度・環境・コストなど人によりそれぞれと思いますが、あくまで目安で付けさせていただきました。
またほとんどの機種で「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数ありますので、お手持ちの付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
インパクトレンチは種類も多く迷うことが多いのですが、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!