ハンマドリルの選び方
ハンマドリルは、コンクリートやブロックなどの硬い素材に穴を開けるための電動工具です。
DIYで使用する場合もありますが現場作業などでの需要が多く、パワフルなため耐久力も重視して設計されています。
選ぶ際のポイントとしては以下の3つをポイントにするのがお勧めです。
〇最大穴あけ寸法
用途によりあけたい穴の寸法(直径)が異なるので、それに合った機種が必要です。
オーソドックスなものはコンクリートで13mm泥土ですが、ハイパワーハンマドリルであれば26mmといった大きい穴をあけられるものもあります。
〇シャンク(ビットを取り付ける部分)のタイプ
シャンクとは、ビットを取り付ける部分の形状のことで、タイプ別にどの程度のサイズのビットが取り付け可能かなどが異なります。
一般的な13mm程度までの穴あけで使用されるSDSプラス・より強い打撃力を生み出し大型ビットも使用できるSDSマックス・小さめの穴に向いている六角軸タイプ(SDS兼用の場合もある)などから選んでいきます。
〇電源方式
現場でコンセントが確保できるか否かなどをもとに、「コンセント式」「コードレス式(バッテリー使用)」のどちらかを選ぶことになります。
コードレスの場合「どの電圧のものにするか」もポイントで、作業時間や作業のハードさ、そして手持ちのバッテリーの有無などをもとに決めていくことになります。
ハンマドリルについては他にも、
〇作業に合わせた回転数調整機能
〇打撃無しで穴あけできる振動モード
〇逆回転機能
〇穴の深さの調整機能
などが機種によって実装されているため、それらも参考にしながら決めていきましょう!
おススメのハンマドリル5選!(2023年版)
1.ボッシュ製 コードレスハンマードリル GBH18V-20H
給電方式:充電式(18V)
シャンクタイプ:SDSプラス
最大穴あけ能力: コンクリート20mmΦ、鉄工13mmΦ、木工30mmΦ
比較的初心者にも扱いやすく、コンクリートなら最大20mm穴まであけられるモデルです。
バッテリー装着時も3.2kgと軽量で扱いやすいのもポイントですね。
反動による事故を防止する安全クラッチ機構・電気系統トラブルを防止するEPC機能などといった安全面のシステムが充実しているので、入門機としてもお勧めの機種と言えます。
2. マキタ製 マキタ-17㎜充電式ハンマドリル HR171DRGX
給電方式:充電式(18V)
シャンクタイプ:SDSプラス
最大穴あけ能力: コンクリート17mmΦ、鉄工10mmΦ、木工13mmΦ
比較的小さめの穴をあけるのに適した、コスパの良い充電式ハンマドリルです。
重心が手元に近いこと、また低振動であることからとても扱いやすく、長時間の作業も負担になりにくいですね。
1充電当たりの作業量も豊富なので人気の高い機種と言えます。
3. HiKOKI製 52mmハンマードリル DH52MEY
給電方式:コンセント式
シャンクタイプ:SDSマックス
最大穴あけ能力: ドリルビットで52mm、コアビットで160mm
大口径の穴をあけていくのに適したハイパワーモデルです。
高効率ブラシレスモーターを搭載し、クラス最速の穿孔速度と最大のハツリ能力を誇ります。
コンセント式なので時間も気にせず作業できるうえ、防振性も高く高耐久な機種でもあります。
4. ヒルティ製 ロータリーハンマー TE50-AVR
給電方式:コンセント式
シャンクタイプ:SDSマックス
最大穴あけ能力: コンクリート55mmΦ(推奨32mm)
主にコンクリートなどの石材に用いる12mmから55mmまでという幅広いサイズの穴あけに対応しているため、多彩な作業が想定される際に重宝する機種です。
(推奨は16-32mmとなっています。コアビット装着で45-150mmも可能です)
SDSマックスに対応した機種としては小型で比較的扱いやすく、押し付け圧も低いため作業者の負担も軽減してくれます!
5. マキタ製 30mm充電式ハンマドリル HR008GRMX
給電方式:充電式(40Vmax)
シャンクタイプ:SDSプラス
最大穴あけ能力: コンクリート30mmΦ、鉄工13mmΦ、木工32mmΦ
コードレス(充電式)としては最もパワフルなタイプで、30mmクラスとしては最強クラスと言えます。
穴あけスピードも従来機比35%もアップし、負荷をかけても回転数が低下しにくい定回転制御機構も搭載していることから、作業の安定性も抜群と言えます!
いかがでしたか?
ハンマドリルはここで紹介した以外にもパナソニック・マックスなどといった有名メーカーも数多く製造しており、用途に応じて有力候補も多いと思います。
ここで挙げた順位については作業の程度・環境・コストなど人によりそれぞれと思いますが、あくまで汎用性の高さを意識した目安で付けさせていただきました。
また特に充電式ハンマドリルでは「本体のみ」「バッテリー・充電器付き」など派生するモデルが複数ありますので、付属品やコスパなどを考慮して最終的に絞ることをお勧めします。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!